2020.09.05
「ポリティカルコンパスを通じた政治思想の分類」開催のお知らせ
テーマ:『ポリティカ・ルコンパス(political compass)』 を通じた政治的スペクトルのディスカッション
日時:2020年9月26日(土)18:30- 21:00
場所:中央区区民館、またはZoomにて開催
参加費:無料(会員のみ)
今回は、保守やリベラル、権威主義や自由主義といった思想の政治的スペクトル(political spectrum)上の位置づけと分類について、「ポリティカル・コンパス(political compass)」での測定を通じて、ディスカッションを行います。
日本では「保守と革新(リベラル)」または、「右翼と左翼」というように、1軸での政治思想対立が長らく語られてきました。しかしながら、アイン・ランドのいう客観主義(objectivism)と親和性の高いリバタリアニズム(彼女自身はリバタリアニズムを批判しましたが)は、この軸では表現することができず、「右翼と左翼」軸での政治思想議論は明らかに不十分なものです。
上図のように「ポリティカル・コンパス」で測定される政治的スペクトルは、「右翼と左翼」の軸に加えて「権威主義と自由主義」の軸を加えた2軸での政治思想プロットであり、リバタリアニズムを含むより広範な政治思想の位置づけを適切に表現できる点で優れています。
また、20世紀後半に大きな対立軸と考えられていた「ファシズムと共産主義」の対立が、同属嫌悪、または同じ市場をめぐる競争に過ぎないということをシンプルに見て取ることができ、政治思想の対立軸を「右翼と左翼」の1軸で論じること不十分さを再確認させてくれます。
2軸での政治的スペクトル表現には優れた点が多々ありますが、そのスコアリングを適切に行うには、どのような設問と評価配分が設定されるべきかという点で、議論の余地が多々あります。
下リンクのUS版ポリティカルコンパスは適宜アップデートがなされていますが、日本版のポリティカル・コンパスには改良の余地があると考えられ、各々がそのテストを受ける中で生じた疑問や論点をディスカッションする場にしたいと思います。
講師:内藤明宏 (ARCJメンバー)
参加者は、事前にポリティカルコンパス(Political Compass)を受けておいてください。
日本:http://sakidatsumono.ifdef.jp/draft3.html
US:https://www.politicalcompass.org/test
ARCJでは、毎月1回程度の定例会を開催しています。
正会員、賛助会員はどなたでも参加できます。
お問い合わせはこちら
https://aynrandjapan.org/about/