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2022.09.25

「『芸術の認識心理』を読む」開催のお知らせ

・テーマ:美学
・日時:2022年10月15日(土)18:00- 20:00
・場所:LARKにて開催
・参加費:会員は無料、非会員は1,000円(税込)

次回のARCJ定例会は、アイン・ランドの芸術論をまとめた著作『ロマン主義宣言』から、人が芸術作品に反応するときの認知メカニズムを「認識心理」理論によって解き明かした論考「芸術の認識心理」(The Psycho-Epistemology of Art)を取りあげます。

同論考においてランドは、「芸術作品の際立った特徴のひとつは、それが実用的で物質的な目的を果たさず、それ自体が目的であること」だと述べています。しかしそれは、「人間の生存(意識の維持と生存)と密接に結びついて」おり、「人間にとって、深く個人的な重要性をもっている」と指摘します。

ランドは、別の論考(「芸術と生命感覚」)において、芸術における「感情」(潜在意識)の役割を、「生命感覚」という独自の概念を通じて説明していますが、そもそも、ランド哲学において芸術とは「形而上学を具象化したもの」であり、「感情」だけでなく、「理性」による合理的な判断によって観想(contemplate)されるべきものです。芸術家は単なる「感情の商人」ではなく、その仕事の本質は「自身の形而上学的な価値判断に基づいて、現実を選択的に再創造する」ことにあるとランドは主張します。そして、ロマン主義芸術の役割は「理想的人間のあり得る姿・あるべき姿」を投影することにあるのだと。

ランドが考える芸術作品とは何か? ロマン主義の本質とは? そして、それが「人間にとって、深く個人的な重要性をもっている」理由とは?

今回は、『ロマン主義宣言』の第一章「芸術の認識心理」と『肩をすくめるアトラス』からの抜粋「芸術家の本質」の二編のテキストを踏まえ、ランドの標榜する「ロマン主義」に立脚した芸術の再定義を考えながら、芸術が人間の「意識」にもたらす作用、さらには、人間の概念形成能力のメカニズムと、芸術作品に反応するときの認知プロセスについて学びます。

参加希望者には、事前に上記テキストの翻訳版を配布します。

 

ARCJでは、毎月1回程度の定例会を開催しています。
どなたでも参加できますので、希望者はお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら
https://aynrandjapan.org/about/