2022.10.29
「訃報:保守主義」開催のお知らせ
・テーマ:『Capitalism The unknown ideal』の読書会
・日時:2022年11月26日(土)18:00- 20:00
・場所:LARKにて開催 参加費:無料(会員のみ) 非会員は別途相談
今回はアイン・ランドの『Capitalism The unknown ideal』の翻訳企画、「訃報:保守主義」の読書会とディスカッションを行います。
『CONSERVATISM: AN OBITUARY 訃報:保守主義』は、ランドが思想上の対立関係にあるリベラル派に向ける批判よりも痛烈な批判を保守派へ向けたエッセイです。
「リベラル派」が、「福祉国家」「ニューディール」「ニューフロンティア」といった婉曲表現で、こっそりと国家統制主義を導入しようとしているのに対して、
「保守派」は、資本主義を擁護せず、利他主義的道徳との対立を避けながら、こっそりと自由を守ろうとしています。
利他主義の道徳に挑戦する勇気がない「保守派」は道徳の問題から逃れ、避けて通ることに必死になっています。
このために彼らの自信と勇気、そして大義名分が失われました。
今日の「保守派」が資本主義の正当化に用いる「信仰からの議論」は、理性や合理性による資本主義の擁護ができないと諦めることであり、
「伝統からの議論」は非合理で後ろ向きであり、「堕落からの議論」は、あらゆる理想を嘲笑し、人間を貶めています。
このような「保守派」を人々が軽蔑するようになったのは不思議ではありません。
ランドはこのエッセイで、保守派は無益で無力で文化的に死んでいると言い切り、『For the New Intellectual 新しい知識人のために』を引用して、
資本主義の擁護と集産主義との戦うには、保守派との決別と正しい意味でラディカルな姿勢が必要であることを訴えています。
講師:内藤明宏 (ARCJメンバー)
参加者は、事前に下記をご一読ください。
『CONSERVATISM: AN OBITUARY』の訳文PDF。
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