2021.10.10
ARCJ第20回定例会のお知らせ
・テーマ: 現代貨幣理論(MMT)とアイン・ランドのマネー観
― 『肩をすくめるアトラス』のエンディングの是非を問う―
・日時:2021年12月18日(土)18:00- 20:00
・場所:オンライン(Lark)
・参加費:無料(会員のみ)
今回の定例会では、現代貨幣理論(MMT)の概要を学びながら、アイン・ランドの貨幣論と比較し、ディスカッションします。
ランドの小説で最も有名なのは『肩をすくめるアトラス』、二番目が『水源』でしょう。
私は個人的には『水源』が一番好きです。好きなところをあげると、例えばエンディングに高揚感があるところかもしれません。一方、『肩をすくめるアトラス』はどうでしょう。主人公がドルマークを空に描いて物語は終わります。
このエンディングに違和感を感じるのは私だけでしょうか。壮大な物語の締めくくりがドルマークでいいのでしょうか。
コロナ禍を受けて、世界の中央銀行が紙幣を大量に印刷しています。ドルも例外ではありません。MMTについて活発に議論される一方、資産の価格、特に仮想通貨の価格は上がり続けています。
アイン・ランドはドルマークを最後に描くことで何を伝えたかったのでしょう。ランドにとってドルマークが象徴するものは何だったのでしょう。
今回の定例会では、『肩をすくめるアトラス』のエンディングの意味するところを考えながら、ドルを中心とする法定通過をめぐる現代の状況についてディスカッションしていきたいと思います。
三上哲寛
参加者は事前に下記をご一読ください。
『財政赤字の神話: MMTと国民のための経済の誕生』 ステファニー・ケルトン
“Egalitarianism and Inflation” Ayn Rand (Philosophy Who Needs Itより)
==========
ARCJでは、定期的に定例会を開催しています。
お問い合わせはこちら
https://aynrandjapan.org/about/