2021.07.06
「台湾の民主化過程振り返り」開催のお知らせ
・テーマ:台湾の民主化過程の整理をメインとし、また半導体産業や地政学的観点からの台湾の位置づけを考える。
・日時:2021年8月7日(土)18:00- 20:00
・場所:オンライン
・参加費:無料(会員のみ)
今回は台湾の民主化過程の振り返りをメイントピックとしつつ、直近の注目を集めている半導体サプライチェーンに台湾企業がはたしている役割、新型コロナへ台湾が適切に対応できたことの背景等、現代台湾の位置づけについても概観とディスカッションを行います。
日本では台湾の民主化過程において李登輝氏の功績が広く知られる一方で、その前任である蒋経国氏の推進した自由化、民進党をはじめとする他の国内アクターの働き、更にはアメリカや日本の影響といった複数要因の織りなすダイナミズムが民主化を成功させたことが十分に認知されておらず、改めて台湾の民主化過程を振り返ることでその理解を深めます。
また、直近では台湾をめぐる様々なイシューが注目を集めています。今回はこれらイシューについても簡単に解説します。
注目イシュー1: 現代の産業社会における戦略物質ともなっている半導体サプライチェーンにおいて、TSCM社を筆頭とする台湾の半導体産業の重要性について概観します。
注目イシュー2: 中国の台湾に対する軍事的圧力が高まっています。今回は安全保障問題の深堀りはしませんが、台湾の持つ地政学的価値について、最も基本的な点を概観します。
注目イシュー3: 台湾は新型コロナウイルスへ初期においては適切に対応しました。SARSの苦い教訓を背景とした適切な対応を概観します。
その他イシュー: アジア初の同性婚合法化、世界最低レベルの出生率、原発をめぐる台湾世論の動向を概観
講師:内藤明宏 (ARCJメンバー)
参加者は、下記の書籍のいずれかをご一読ください。
・『台湾建国』 宗像隆幸 台湾の民主化過程を同運動に携わった著者自身が詳細に記録した一冊。
・『台湾は台湾人の国』/『台湾という新しい国』 許世楷 この二冊の内容は大きく重複しているので、両方読む必要はないです。宗像氏の書籍より平易な内容で類似の内容です。
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