2024.11.23
『ロマン主義宣言 – アイン・ランドの芸術論』を読む会のお知らせ
ARCJの定例会では、ランドの『ロマン主義宣言』の論文を取り上げ、その美学や「生命感覚」の概念、現代アートやPOPカルチャーについて議論してきました。この度、この邦訳をメンバーの宮﨑哲弥さん訳、ARCJ監修で出版したのを記念し、読書会を開催します。
『ロマン主義宣言』を読む会
・日時:2024年12月1日(日)18:00- 19:00
・場所:オンライン
・参加費:会員は無料、非会員は1000円(税込)
一九六四年の論文集『セルフィッシュネス』(Virtue of Selfishness)において、道徳的利己主義という価値観を提示して倫理学の分野に新たな規範を示したように、この論文集でランドは美学の分野に、自然主義に対する人間の意志の反映としての「ロマン主義」の規範を提示する。
ただしランドの考えるロマン主義は、十八世紀よりフランス革命と連動して盛り上がった知的運動の影響を受けながらも、それとは全く異なる。一般的にロマン主義は、形式や理性、古典的な構図や色彩にとらわれず、感情や情熱をそのまま画面に露わに表現したものとされるのに対して、ランドによれば「ロマン主義者は、意志の擁護者であって、感情の擁護者ではない」。したがって、この「マニフェスト」で彼女が提唱しているのは「合理的な美学の土台」なのである。 (「訳者解説」より)
参加希望者は、事前にご一読ください。
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