2021.04.25
ARCJ定例ミーティングのお知らせ
- テーマ:アイン・ランドの「認識論」を読む
- 日時:2020年5月22日(土)18:00- 20:00
- 場所:Lark (オンラインアプリ)にて開催
- 参加費:無料(会員のみ)
- 講師:三上哲寛 (ARCJメンバー)
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今回は、アイン・ランドの『Introduction to Objectivist Epistemology』から、第3章『Concept Formation』を取り上げます。
ランドの小説はアメリカでは世代を超えて読み継がれるロングセラーになっていますが、その哲学を正面から取り上げた本書のような論文はあまり知られていません。またその代表作に親しんでいる人であっても、まず連想するのは「利己主義」や「自由放任資本主義」といったランドの特徴的な主義主張でしょう。
ですがこれらは、アイン・ランドの思想という積み木のごく一部にすぎません。ランドの思想は特定の教義ではなく、丁寧に緻密に重ねられた積み木のような思想体系であり、その土台が認識論ともいえます。
『Introduction to Objectivist Epistemology』の出版は1979年。代表作『肩をすくめるアトラス』の1957年よりだいぶ後です。フィクションによって自らの思想を多くの読者に届けたランドは、その厳密さを追求し続けていたようです。
第3章『Concept Formation』は、人間はどのように概念を形成するのかについて論じています。この章は、私自身が、アイン・ランドの凄みについて思い知った章でもあります。そんな哲学体験も交えながらランドの認識論をわかりやすく解説し、議論します。
参加者は、事前に該当箇所を一読ください。
三上 哲寛
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