2020.12.27
『ロマン主義とは何か』を読む会のお知らせ
・テーマ: 「ロマン主義とは何か」を読む
―アイン・ランドの思想とRUSHのプログレッシブ・ロック―
・日時:2021年1月23日(土)15:00- 17:00
・場所:オンライン(Lark)
・参加費:無料(会員のみ)
今回は、2020年1月に逝去したRUSHのニール・パートの一周忌追悼企画として、RUSHの思想とその音楽へのランドの影響力について考察します。
パートは、ドラマーとしての類いまれな超絶テクニックで知られていますが、熱烈なランド・ファンでもあり、彼の書いた歌詞には、ランド哲学が色濃く反映されています。
RUSHのプログレッシブ・ロックは、複雑な楽曲構成や壮大なスケールに加え、コンセプチュアルな思想性をもつ点でも、その他のロックとは一線を画しています。重厚長大にして叙事詩的な曲想と細部まで計算しつくされた緻密な構造は異端視され、メインストリームのロック・ジャーナリズムから長きにわたり嘲笑あるいは否定されてきましたが、熱狂的なファンに支持され続けているのはランド作品と通ずる部分もあります。
ランドの標榜する「ロマン主義」とプログレッシブ・ロックは、人間の理性や意志能力の可能性を高らかに謳う、その根底において共通する部分があることは確かです。
今回は、ランドの『ロマン主義宣言』(Romantic Manifesto)から、第六章「ロマン主義とは何か」を軸に、ランド研究者として知られるクリス・マシュー・スカバラ博士による論考『ランド、ラッシュ、そしてロック』や、ピーター・サンタンドレ氏によるエッセイ『ランドとロックにYESと言おう』等も参照しながら、RUSHやYESを中心とした黄金時代のプログレッシヴ・ロックの思想性や美学的スタイルを比較検証していきます。
参加申込をいただいた方には、各資料の翻訳テキストを事前にお送りします。
〔参考〕
「ニール・パートの超絶ドラミングと世界観を味わうラッシュの12曲」
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/32900
「音楽史上最高のプログレ・ロック・アルバム50選」
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/25323/10/1/1
なお、下記プレイリストでも、RUSHやYESの代表的な楽曲を聴くことができます。
“Prime Mover – The Ultimate RUSH Selection”
https://open.spotify.com/playlist/74RpjYFWI5YCoMFpFlCqKt?si=fsvG5f73QeKVOVlpl5-imA
“Our Reason To Be Here: The Ultimate YES Selection”
https://open.spotify.com/playlist/4IzR6GZoc9aF4EUDHSWsbF?si=cVBR8LiQSD-2ypFcDiXdlQ
ARCJでは、定期的に定例会を開催しています。
正会員、準会員の方はどなたでも参加できます。
なお、2021年は、主にオンラインでの開催となる見込みです。
お問い合わせはこちら
https://aynrandjapan.org/about/