2020.05.03
「“The Goal of My Writing”を読む」開催のお知らせ
テーマ:“The Goal of My Writing”を読む
日時:2020年5月8日(金)19:00- 20:30
場所:オンライン (Zoom)
参加費:無料(会員のみ)
今回の定例会は、アイン・ランドの芸術論をまとめた『ロマン主義宣言』から、
“The Goal of My Writing”を取りあげます。
ランドは、なぜ思想を伝える手段として小説を選んだのか?
フィクションの目的は? その意味とは?
現実をありのままに描写する「自然主義」に異を唱え、「あり得る人間をあるべきように描く」時代錯誤とも捉えかねられない「ロマン主義」を標榜するランド。
その言葉は、しばしば文学とすら認められない異端の作家の気迫にみちています。
セミナーでは、ランド作品のほか、アリストテレスの『詩学』や『ニコマコス倫理学』なども参照しながら、芸術が与える体験の意味について考察します。
卓越した人物しか書きたくないというランドの超理想主義は、その作品の主人公たちにあまねく反映されていますが、リアリティのないほど完璧すぎる英雄像に違和感を覚えた読者にとっても納得のいくエッセイです。
一方、芸術において、目的と手段は完全に一致しなければならない、美しい殺人などないと語りかけるランドの強い言葉は、日々ゴールはさておき、プロセスやスキルを向上させることのみにあくせくする我々が、それぞれの仕事をする意味についても、改めて問うきっかけを与えてくれるかもしれません。
参加者は、訳文を事前にお送りします。セミナーは論文を読んでの参加が前提ですので、一読のうえご参加ください。
*本セミナーは、4月上旬に予定していましたが、新型コロナウィルスの影響により延期いたしました。今後は、流行状況が落ち着くまで定例会はオンラインでの開催といたします。
ARCJでは、毎月1回程度の定例会を開催しています。
正会員、賛助会員はどなたでも参加できます。
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