2021.06.07
「香港の民主化運動について - アイン・ランドのMan’s Rightにおける道徳的社会論 -」開催のお知らせ
・テーマ:アイン・ランドのエッセイ『Man’s Right』の文脈に沿った香港問題の共有とディスカッション
・日時:2021年6月12日(土)18:00- 20:00
・場所:LARKにて開催
・参加費:無料(会員のみ)
アイン・ランドはそのエッセイ『Man’s Right』の中で、個人を神秘的または社会的な何らかの上位の権威に従属させる利他主義-集産主義の教義に基づく伝統的な社会を非道徳的社会とし、近代に登場した個人の生得的な権利を認める社会を道徳的社会と定義します。そして、「自由放任資本主義(laissez-faire capitalism)を擁護する者だけが、人間の権利の擁護者である。」と言い切ります。
この文脈ではファラオを神としたエジプトの神権政治、アテネの無制限多数決または民主主義、ローマ皇帝が運営する福祉国家、中世後期の宗教裁判、フランスの絶対王政、ビスマルクによるプロイセンの福祉国家、ナチスドイツのガス室、ソビエト連邦の大量殺戮は、いずれも非道徳的社会と位置付けられます。個人の権利に立脚した歴史上初めての道徳的社会は、アメリカ合衆国と述べます。
今回は自由放任資本主義社会の代表格の一つであった香港に焦点をあて、特に2010年以降の環境変化、「犯罪者」の中国への引き渡しや立法院議員の選挙、中国の国家安全法などをめぐる最近のデモや政府の弾圧について、その概要や講師の考える要点を共有します。
また、香港という自由放任資本主義社会のこれまでとこれからについて、冒頭で述べたアイン・ランドの『Man’s Right』の文脈でディスカッションを行います。
講師:内藤明宏 (ARCJメンバー)
参加者は、1、2はそれほど時間もかかりませんので事前に目を通してください。3の書籍は時間のある方のみで問題ありません。
- デモはなぜ起きた?中国にある自由都市「香港」の歴史をわかりやすく解説(短時間でよくまとまったクイック・インプットに最適な動画です。)
https://www.youtube.com/watch?v=x6ToDKjLM54&t=155s - アイン・ランドの『Man’s Right』論文
- 『香港とは何か』 野嶋剛 ちくま新書 2020年
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